「~早めに考える世代交代~ 農家のための事業承継セミナー」を開催しました(令和5年10月12日)
千葉県農業者総合支援センターでは、JA全農ちばと共催で、事業承継をテーマとした「農家のための事業承継セミナー」を開催しました。
セミナーには、農業者を始め、市町村、JA、県等の関係者等が参加し、メインの講演を務めた古沢昌子氏(栃木県で親子間事業承継を実施)から、現経営者と少しずつ話し合いを重ね、曖昧な事業承継を、少しずつ形にしていくこと・早めに話し合いを始め、時間に余裕をもって事業承継の準備に取り掛かることの重要性を学びました。
また、海匝農業事務所の髙橋主席普及指導員からは事業承継について、どのようなことをするのか、過去の実例から学ぶ事業承継の失敗例等も交えて、支援者側からの視点でお話をいただきました。
そのほか、全農千葉県本部 林課長からは、事業承継の際に活用できる事業承継ブックの使い方について、紹介がありました。
当センターでは、今後も農業者を支援する取組を実施してまいります。
[セミナー結果の概要]
1 開催日時 令和5年10月12日(木)午後2時00分~午後4時00分
2 場 所 千葉市美術館(ワークショップルーム)
3 参加者数 45名(農業者4名、関係機関41名)
4 内 容
- 講演(講師:髙橋 大樹氏(海匝農業事務所 主席普及指導員))
髙橋主席からは、サポートする側からの目線で事業承継について、お話いただきました。実際に過去に見聞きした事業承継がうまくいかなかったことからの気を付けた方がいい点や、今後事業承継をしていくにあたって、どのような手順を踏むべきか、承継する対象はどんなものがあるのかをお話しいただきました。
- 講演(講師:古沢 昌子氏(栃木県 いなほ総合農園 7代目代表))
古沢さんは、講演の中で、事業承継をした際の実際の体験談を交えて、どのような手続きをしたのか、相談する際は農業事務所や農協(JA)、自治体を頼ること。税金や名義変更の際の手続きは専門家に相談するべきとお話いただきました。
また、事業承継をするにあたっては、現経営者・被承継者間でよく話し合うこと、早すぎるくらいから準備をするべきとお話いただきました。
- 講演(講師:林 和弘氏(全農千葉県本部))
全農千葉県本部の林氏からは、主に「事業承継ブック」の利用方法についてお話いただきました。
事業承継を行う際、お互いの意見を尊重しなければならないこと、面と向かうと本心を打ち明けることは難しいであろうことから、事業承継ブックの項目を記載していくことで、お互いに本心を打ち明け、それを基に話し合いを進めることが望めること。
そのほかにも、事業承継ブックには計画を立てられるようになっている項目や、事業承継をしていく際の大切なことが書かれていることを説明いただきました。
また、支援者が司会者的な役割となり、各計画等について進めていくことが円滑に事業承継を進めていくことにつながるともお話いただきました。
5.セミナー動画
以下リンク(YouTube)より事業承継セミナーの内容を視聴できます。
関心をお持ちの方や、事業承継を検討している方はぜひ内容をご確認ください。