「今日から始める事業承継!農家のためのバトンタッチセミナー(後継者編)」を開催しました!(令和4年2月2日)
このたび、千葉県農業者総合支援センターでは、農業の後継者を対象とした事業承継セミナーを2/2(水)にオンラインで開催しました。
セミナーには、農業者をはじめ、JA、県の関係者ら30人が参加し、講師である(株)後継者の学校の代表で中小企業診断士の大川原基剛さんから後継者視点での事業承継の進め方について学びました。
講義では、うまくいかない承継のパターンについての事例を交えながら、経営を引き継ぐためには、親のビジネスモデルや財務状況等をしっかり把握すべきと説明し「先代が取り組んできた農業という価値を受け継ぎ、未来に繋げるために、自らが主役となって、いつでも経営者になれるよう準備を進めてほしい。」と強いメッセージが送られました。
参加者からは「今まで事業承継に積極的になれずにいたが、行動していかなければという気持ちになった。」「わかりやすい講義だったので、農家の知人を誘えばよかった。」などの感想が寄せられました。
当センターでは、今後も農業者を支援する取組を実施してまいります。
[参考:質疑応答の内容(抜粋)]
(質問)現経営者が承継についての話し合いをしたがらない場合の対処法は?
(回答)なぜ話し合いをしたくないと思っているのか、その理由によって対応は変わる。例えば財務状況を見せたくない思いがある場合は、後継者が「自分が承継する」という強い覚悟を持った上で、まずは決算書を見せてもらえるように行動してみてはどうか。自分の思いを直接伝えることが難しい関係の場合は、母親を介して伝えたり、関係機関の職員に伝えてもらう方法もあるが、まずは自分の力で経営者と話し合うために行動してみるべきである。
(質問)事業承継を支援する立場の関係者が、話し合いに入る時に注意すべきことはなにか?
(回答)事業承継を問題解決だと思わないこと。問題解決だと思うと、課題を捌き始めてしまいがちであるが、事業承継は経営者・後継者の人生が変わる瞬間であり、話し合いの中心はあくまで当事者である。円滑に話し合いが進むようなサポートをする意識を持ってほしい。