マダニは、大型で吸血性のあるダニの一種で、野ネズミやイヌ、ネコなどの動物やヒトからも吸血します。広く山野に生息し、千葉県内では南部の丘陵に特に多く見られますが、東葛飾地域でも存在が確認されています。
吸血したマダニの体は何倍にも膨れ上がります。吸血しているマダニを無理に取ろうとすると、マダニの体の一部が皮膚に残り、化膿する場合があるので、医療機関を受診して除去してもらいましょう。
また、マダニが媒介する日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症には特に注意が必要です。
【日本紅斑熱】
・潜伏期間:2~8日間
・症状:高熱と発疹
・千葉県内でも年間に数件の報告がある。
・診断が遅れると重症化することがある。
【重症熱性血小板減少症候群(SFTS)】
・潜伏期間:6~14日間
・症状:発熱、消化器症状、腹痛、筋肉痛、意識障害、リンパ節腫脹等
・千葉県内でも感染例が確認された。
・致死率が10~30%と報告されている。
【マダニの予防策】
・皮膚を露出しないよう長袖・長ズボンを着用しましょう。
・帰宅したらお風呂に入りよく体を洗いましょう。
【詳細な情報】
御参考にしてください。
◆国立感染症研究所ホームページ「マダニ対策、今できること」
https://www.niid.go.jp/niid/images/ent/PDF/190730madanitaisaku.pdf
◆千葉県衛生研究所ホームページ「マダニについて」
https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/eiseikenkyuu/virus/madani.html
◆厚生労働省ホームページ「重症熱性血小板減少症候群について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html