「農業を始めたい!」と思っても、すぐに始められるものではありません。まずは、ご自身がどのような農業をしたいのか、農業を始めるには何が必要なのか、十分な情報収集をしたうえで、理想とする就農ビジョンを描いてみましょう。
就農するために必要な情報は、インターネットなどからも得ることができますが、自治体や関係機関が開催する就農相談フェアなどに足を運び、先輩農業者の経験談を聞くことや、農業体験してみるなど、実際にご自身が経験したうえで、より現実的なビジョンを描くことも大切です。
新たに農業を始めるということは、他産業の起業と同じように、経営に必要な技術やノウハウを習得し、経営を開始するための資金を用意する必要があります。
まずは、新規就農するために必要な情報の収集を行い、ご自身がどのような農業経営をしたいのか、具体的な就農イメージを明確にし、十分な準備期間を設けることが大切です。
千葉県内で新規就農するために必要な情報を動画及びPDF資料にまとめました。就農に向けたイメージづくりをしましょう。
本編〈前編〉動画就農形態、心構え、相談窓口、参考資料
本編〈後編〉動画研修機関、就農地の選定、農地、資金の確保、営農計画 など
技術の習得編 動画 進路を決めるポイント、雇用就農、千葉県の研修機関及び支援機関
▶農業技術の習得 関連WEBサイトリンク集.pdf
千葉県立農業大学校農業研修科の研修概要、実習の一例
農地の取得編 動画手続き、行政機関、農地法における主な要件、見つけ方、窓口
経営事例編 PDFねぎ、いちご、さつまいも ほか
就農支援資金編 PDF認定新規就農者の認定制度、青年等就農資金
就農の方法には、農家の子弟が家業を継ぐという方法以外に、「独立自営就農」と「雇用就農」という2つの就農方法があります。
自分の采配で営農することができますが、就農にあたっては、技術だけではなく、農地や機械・施設の調達を自分で行う必要があります。また、就農後すぐに収入が得られるものではありません。初期投資の資金や営農資金のほか、経営が安定するまでの間の生活資金が必要となります。
農業法人や農家等の従業員として勤務することで、働きながら様々な農業技術や知識を身に付けることができます。また、将来は幹部として経営の一端を担うことや、雇用就農期間中に培った農業技術を基に独立経営を目指すことも可能です。農業法人等への就職を希望される場合は、支援センターの求人WEBサイト「ちばの農業で働こう!」または、(公社)千葉県園芸協会の「ちばの大地で農業をはじめる(就農サポート)農業無料職業紹介事業」を参考にしてください。
Cultivate Your Future-雇用就農のリアルを紹介します-【ダイジェスト版】
千葉県では多様な人材が求められている雇用就農について、県内の農業法人へのインタビューを通じて動画で紹介しています。
STEP1
情報収集・
就農ビジョンの明確化
「農業を始めたい!」と思っても、すぐに始められるものではありません。まずは、ご自身がどのような農業をしたいのか、農業を始めるには何が必要なのか、十分な情報収集をしたうえで、理想とする就農ビジョンを描いてみましょう。
就農するために必要な情報は、インターネットなどからも得ることができますが、自治体や関係機関が開催する就農相談フェアなどに足を運び、先輩農業者の経験談を聞くことや、農業体験してみるなど、実際にご自身が経験したうえで、より現実的なビジョンを描くことも大切です。
STEP2
知識・技術の習得
農作物を生産・販売し、収入を得るためには、農業についての知識・技術の習得が必要です。なんのノウハウもなく、就農してしまうと後々苦労しますので、自治体が実施している研修の利用や、将来的に独立をサポートしてくれる農業法人等で働きながら学ぶなどして、農業技術を身につけましょう。
STEP3
資金の確保
農業を始めるためには、農地の確保、ハウスの建設や農機具の購入などの設備資金のほか、種苗代や農薬代など、1年間営農するための運転資金が必要です。
また、農業を始めたからといって、すぐに収入が得られるものではないため、毎日の生活資金も必要となります。このため、経営が安定するまでの間の資金を準備しておくことが重要です。まずは、生活資金を含めた資金計画をしっかり立てましょう。
なお、新規就農者向けの各種支援事業や「青年等就農資金(無利子資金)」を活用することも一つの方法です。
STEP4
就農地の選定
千葉県は、温暖な気候と首都圏という立地条件に恵まれ、様々な作物を栽培しています。作りたい品目の主要産地であれば、同じ品目を生産している生産者も多く、仲間づくりや生産者同士の情報交換ができるなどのメリットがあります。
就農地を選定する際には、以下のポイントを参考にしてください。
STEP5
農地の確保
農業を始めるためには、農地を確保する必要がありますが、全国新規就農相談センターが実施した「新規就農者の就農実態に関する調査結果(平成28年度)」によると、新規就農者の71.6%が農地の確保に苦労しているのが現実です。
農家にとって農地は大事な財産です。全く面識のない人に簡単に農地を貸すことはありません。農地を確保するためには、研修期間中に周囲の農家と顔見知りになり、信頼関係を構築することが大切です。
なお、農地の売買や賃借には、農地法、農業経営基盤強化促進法又は農地中間管理事業に関する法律に基づく手続きが必要となりますのでご注意ください。
STEP6
機械や施設の準備
新たに機械や施設を導入する場合、多くの資金が必要となります。設備投資も大切ですが、種苗費や肥料・農薬費などの購入に必要な経費もありますので、それらを考慮したうえで、経営規模や用途にあった設備の取得を検討しましょう。初期投資額を抑えるため、中古機械の購入や、レンタルなどを活用することも一つの方法です。
千葉県内には、新規就農希望者向けの相談窓口として、県内13か所に新規就農センターがあります。就農ビジョンが明確になったら、新規就農センターの相談窓口に相談し、新規就農に向けて具体的な準備を進めましょう。
就農希望地が決まっている場合は、所管の農業事務所に相談しましょう。
新規就農に関する相談窓口一覧